具体的に話すコツとは?具体的に話すテクニックも

「具体的に話すコツ」をお伝えします。

私自身も経験がありますが、自分では「具体的に話しているつもり」「具体的に書いているつもり」でも、実際は核心部分にいくまでの前置きが長かったり肝心な部分が具体的でなかったりします。

「具体的に話す」ということについて例を挙げながら見ていきたいと思います。

目次

具体的に話すとは 間違いやすい例は?

まずは、多くの方が間違いやすい例から見ていきましょう。

趣味は「浴衣づくり」

この浴衣づくりの話をするときのストーリーの骨格は

  1. 裁縫が得意
  2. 趣味は浴衣づくり
  3. 今年も製作中
  4. 浴衣・着物文化に興味・関心を持つようになった

この骨格を元に具体的にしていくわけですが、多くの方がやりがちな間違ったストーリー展開は

  1. 裁縫が得意
  2. 趣味は浴衣づくり
  3. 浴衣づくりを最初に始めたのは小学生のとき、家庭科の授業で習ったのがきっかけ
  4. 一緒に暮らしている祖母と一緒に浴衣を作るようになった
  5. 学校が終わって帰ってきてから夕飯までの時間、祖母と居間で浴衣づくりをしていた
  6. 祖母には浴衣づくりの基礎を教えてもらい、このときから毎年自分で着る浴衣を作っている
  7. 今年は記念すべき20着を作製中

一見、具体的に話しているように見えますが、実は「おばあちゃんと浴衣づくりをした思い出」に話がすり替わってしまっているのです。

では、肝心な部分を具体的にするとどうなるか、その例を見ていきましょう。

  1. 裁縫が得意
  2. 趣味は浴衣づくり
  3. 数ある裁縫の中でも浴衣を選んだのは、自分自身が浴衣が好きという理由から
  4. 浴衣を着ていると姿勢が良くなり、気持ちも引き締まる
  5. なにより生地の柄や肌触り、風合いがたまらなく好き
  6. 浴衣を通して日本の浴衣文化・着物文化に関心を持つようになった
  7. 浴衣の良さを広めたいと思い、現在は浴衣を作るだけでなく、浴衣のイベントも開催している

同じ内容でも、伝え方が違えば受ける印象もまた違います。

あなたは「具体的に」する個所を間違ってはいませんか?

具体的に話すためのテクニック

具体的に話すためには、自問自答を繰り返すことが大切です。

ひとつの質問に対して答える、またその答えに対して質問して答える・・・これを繰り返していくことで、ストーリーが具体的になります。

「趣味は浴衣づくり」で見てみましょう

Q. 趣味はなに?
A. 浴衣づくり

Q. なぜ、浴衣づくり?
A. 裁縫が得意だから

Q. 数ある裁縫の中で、なぜ浴衣づくり?
A. 自分自身が浴衣が好きだから

Q. なんで浴衣が好き?
A. 浴衣を着ていると姿勢が良くなり、気持ちも引き締まるから

Q. 他に理由はある?
A. 生地の柄や肌触り、風合いがたまらなく好き

Q. 浴衣を作るだけが好き?
A. 浴衣を着るのも好きでよく着ている

Q. 浴衣の良さは?
A. 浴衣は日本の文化だと思う。浴衣づくりを通して日本の浴衣文化・着物文化に関心を持つようになった

Q. 浴衣の良さを広めたいと思う?
A. 良さを広めたくて、今は浴衣を作るだけでなく、浴衣のイベントも開催している

このように、自問自答していくと、ひとつの質問に対してより具体的な答えが出てくるのです。

具体的に話すためのアナウンサーの取材方法

これは、アナウンサーの取材の方法です。ある農家の方にお話を伺います。

Q. 農作業は大変ですか?
A. そうだね。大変だね。

Q. なにが一番大変ですか?
A. 天候に左右されることだね。

Q. 確かにそうですね。今年は大雨が降ったり、ゲリラ豪雨が頻繁にあったり。変な天気でしたね。今年はなにか対策をしたんですか?
A. 雨が多かったもんだから、水の対策はしっかりしたね。

Q. 水の対策?
A. 雨水が多いときは・・・・こんな対策をしたね。

Q. それは手間がかかりますね。その作業を一日に何回やっているんですか?
A. もう、朝晩、毎日やったよ。

このように、ひとつ質問をしたときに相手から返ってきた答えを「どういうこと?「なにが?」「どうやって?」とひとつずつより深く質問していくことによって、農作業の大変さを具体的に言うことができるのです。

ひとつずつ具体的にしていく作業。
アナウンサーになってからも求められる力です。

面接で具体的に話すのは、あなたの「想い」「信念」や「感情」

あなたは、具体的に話す場所を間違えてはいませんか?

以前、指導した方の中に「具体的に話せば話すほどいい」と思い込んでいる方がいました。

その方と何度か模擬面接を行ったのですが、具体的に話している部分が面接官が知りたい箇所と少しずれているのです。

こんな感じです。

私は学生時代に○○というボランティア団体に所属していました。

そのボランティア団体は平成元年に作られた団体で、大学1年生から4年生まで80人が所属していました。男性と女性の比率で言うと男性のほうが多い団体でした。

あるとき、大学がある町の隣町の▲▲という施設でイベントが開催されました。

そのイベントは、私たちボランティアが準備から運営までを行いました。準備期間はおよそ3ヶ月。・・・・

このような話を面接でしたら、どうでしょうか?

確かに「具体的」にはなっていますよね。ボランティア団体の歴史や規模、男女比などが「具体的」です。

しかし、あなたが面接官だったら、この話を聞いて、どう思いますか?

あなたが話したいエピソードの事実を具体的に話すのでは、面接官にあなたの人柄が伝わりません。

具体的に話す場所は「あなたの想いや信念、感情の部分」です。

ここを具体的に話しましょう。

そうすることで、あなたの人柄が面接官に伝わりやすくなります。

自分にとっては当たり前のことでも、面接官にとって初めて聞く話です。感情以外でも具体的に話すべきところはありますので、具体的に話す場所を間違えないように気をつけてくださいね。

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