アナウンサーになるためには、どんな道があるのかについてお伝えします。
アナウンサーになるには、次の3つの道があります。
- 放送局の社員として働く
- 事務所に所属してフリーで働く
- 事務所に所属せずフリーで働く
1はいわゆる「局アナ」2,3はフリーアナウンサーです。
それぞれのメリット・デメリットを確認します。
放送局の社員として働く 「局アナ」として働く

放送局が実施しているアナウンサー採用試験を受けて、内定すればアナウンサーになることができます。
アナウンサーは専門職ですので「アナウンス職募集」ということで採用試験が行われることが多いのですが、放送局によっては「アナウンサー」として入局したとしても他部署に異動になるところもあります。
アナウンサー採用試験を受けるための条件ですが、4年制大学卒業(卒業見込み)が主です。
短期大学卒業(卒業見込み)でも受けられるところもありますが、多くが4年制大学を卒業していることが条件ですので「全国を回ってでもアナウンサーになりたい!」という方は4年制大学に進学・卒業することを目指してください。
「局アナ」として働くメリット・デメリット
「局アナ」として働くことの一番大きいメリットは、やはり様々な経験が積めるということです。
一会社員としてのビジネスマナーを身に付けることができるのはもちろんのこと、放送が出来上がるまでの工程を知ることができたり、番組制作に携わることができたり、「伝え手」としてニュースキャスターからリポーター・ナレーションまでの幅広い業務を担当することができたりと、実にたくさんの経験を積むことができます。
これは「フリーアナウンサー」にはないメリットです。
また、将来的に「フリーアナウンサー」を考えたときに、やはり「局アナ」として経験したことや培った能力は高く評価されます。
一方で「局アナ」として働くデメリットとしては「アナウンサー」として採用されても他部署に移る可能性があることです。
「契約アナウンサー」は別ですが「正社員のアナウンサー」として採用された場合は「一会社員」ですので、会社から「○○部に異動です」と言われたら従わなくてはいけません。
また、縁もゆかりもない土地の放送局に採用された場合は、一生涯、その土地で生きていかなくてはならない可能性があります。
事務所に所属してフリーで働く 「フリーアナウンサー」として働くには

いわゆる「フリーアナウンサー」です。
フリーアナウンサー事務所のオーディションに合格した後、その事務所に所属します。
しかし、事務所に所属したからと言って、すぐに仕事があるかというと・・・。
すべての仕事において、オーディションを受ける必要があります。
オーディションに合格して初めて、その番組のアナウンサーになることができます。
フリーアナウンサー事務所は、多くのところが18歳以上であれば所属可能です。
そのため、大学在学中に番組アシスタントなどとして番組に出演する方もいます。
事務所側がオーディション情報を持ってきてくれるので、自分でガツガツ営業する必要はほとんどありません。
事務所に所属して「フリーアナウンサー」として働く メリット・デメリット
メリットは「伝え手」の仕事にこだわって仕事ができることです。
「局アナ」は会社員ですので、自分で話題を探して取材して・・・という番組制作の仕事もしなくてはならないのですが「フリーアナウンサー」は「伝えること」「話すこと」の仕事の部分だけ行えばいいというのがあります。
そして、事務所に所属している「フリーアナウンサー」の一番のメリットは、事務所がオーディション情報を紹介してくれるという点です。自分の希望や意向に合った仕事を紹介してくれます。
デメリットは「局アナ」から「フリーアナウンサー」になる方が多いため、「局アナ」出身者と肩を並べて仕事を獲得していかなくてはなりません。
また、常にオーディションを受け続けなくてはなりません。一度、オーディションに受かったからと言って、何年もその仕事を続けられるとは限らず、番組が打ち切りになった場合はわずか半年でその仕事が終わることもあります。
事務所に所属せずフリーで働く 「フリーアナウンサー」として働くには

こちらも「フリーアナウンサー」です。
2と違うのは、全くのフリーランスですので仕事を自分の力で得ないといけません。
自力で営業して仕事を見つけてくるのです。事務所に所属していないので仕事に縛りはありません。自由に、色々な仕事ができます。
事務所に所属せず「フリーアナウンサー」として働くメリット・デメリット
メリットは、仕事の縛りがないということです。
事務所に所属していると競合他社の番組に出演はNGですとか、その事務所の仕事以外はしてはいけないなど、色々と縛りがあります。
自分で仕事を得ていると、そういった縛りが一切ありません。
デメリットは事務所に所属していないので、すべてを自分で行わなくてはならないということです。営業先を探して営業に行き、仕事を得ます。なにか起きたときにはすべて自分の責任です。
そのため、営業力のない方ですと仕事を得るのがなかなか難しいのが実情です。