アナウンサーを目指すあなたにお勧めしたいのが「放送の仕事に携わる」こと。
「放送の仕事に携わりたいから、アナウンサー試験を受けるのに…」と思ったかもしれませんね。
それはもっともなのですが、私が今回お伝えしたいのは「アナウンサーになる前に放送の仕事に携わる」ということです。
私は、大学を卒業してNHKのキャスターになる前に、都内のケーブルテレビ局で番組制作のアルバイトをしました。
そこで「放送とはなにか」「取材とは」「番組を作るということはどういうことか」など、番組制作の基礎を徹底的に学びました。
「放送の仕事未経験だとアナウンサーになれない」ということではありませんが、多少なりとも放送の仕事に携わった経験があるのは様々な場面でプラスになります。
採用試験でアピールできる放送の仕事に携わった経験
放送の仕事に携わった経験はアナウンサー採用試験で下記のようなメリットがあります!
- 面接でアピールできます
- エントリーシートや面接で話す話題ができます
- 合格後に「こんなはずじゃなかった」というギャップを感じることが少なくなります
キー局や地方局などでなくとも、ケーブルテレビ局でも、ラジオ局でもコミュニティラジオ局でも放送の仕事に携わりましょう。
放送に携わる仕事の探し方

契約社員やアルバイト、派遣社員など業務形態は色々あります。自分の生活スタイルに合わせて業務形態は選びましょう。
なかなかそういった情報が見つけられないという場合は、次のようにアプローチするとよいです
ケーブルテレビ局やコミュニティラジオ局は、基本的に社員募集やアルバイト募集を大々的に告知してはいません。
そのため、自分が気になる放送局には積極的に自分から書類を送ってみてください。熱意と情熱を込めた履歴書を作成して、ラブレター(添え状)とともに送るのです

1局や2局ではなく、たくさんの放送局に郵送しましょう。
先ほどもお伝えしましたが大々的に募集の告知をしていないため、放送局側は、書類が送られてきても「今は人が足りているから…」「今は採用の時期じゃないんだよね…」と見送ることが多々あります。
1局や2局、書類を出して安心できる世界ではありません。
私は、自宅から通える範囲内のケーブルテレビ局をピックアップして、そのすべてに書類を送りました。
その結果、ある放送局から「ボランティア(無報酬)になると思いますが、それでも手伝ってもらえますか?」という話がきました。
その後、面接をして、結果的に時給制のアルバイトとして採用していただけるとこになりました。熱意は通じるものです
ぜひ、積極的に放送の仕事に携わる努力をしてみてください
本業の仕事があっても放送に携わる仕事を諦めない


アナウンサー試験合格のために、本業の仕事に携わることをお勧めしていますが、会社員で仕事をされている方の場合にはそう簡単にはいかないと思います。
しかし、だからと言って、放送の仕事に携わることを諦めないでください。
ケーブルテレビ局やコミュニティラジオ局では、なかなか新規採用が難しいのでボランティアスタッフを募集することがあります。
ボランティアですので、もちろん無報酬です。報酬はありませんが、仕事内容は社員やアルバイトと同じことが多く、放送の基礎を学べる良い機会です。
最近は、特にコミュニティラジオ局は経営が厳しかったり、新規開局のため、ボランティアスタッフとしてパーソナリティやリポーターなどを募集しています。
そういった情報を探し出し、積極的に応募してみましょう
放送の仕事に携わることはプラスに働く
仕事をしながら全国各地の採用試験を受けるというのは、時間的にも体力的にも精神的にもきついものです。
また、放送の仕事に携わるアルバイトやボランティアを行うことに対し、よく相談される内容で多いのが次の2点です。
- 「書類審査が通過してオーディションになったときに、仕事を休むとなると皆さんに迷惑をかけてしまう。そう思うと、応募するのをためらってしまう」
- 「書類が通過してオーディションになったときに、仕事を休むのが申し訳ない。そう思うと、今はアナウンサー試験に集中するためにも、せっかくだけど、お声掛けいただいている仕事を断わったほうがいいのでは?」
はっきり言います。取り越し苦労です(笑)。
書類が通過するかどうかは、まず書類を出してみないと分かりません。そして、書類を出す前から「書類審査が通過したら…」と考えるほど、書類審査は甘くはありません。
先方の好意で「放送の仕事をやってみないか?」とお声掛けいただいてるのにも関らず、断ってしまう。
非常にもったいないです
「放送の仕事に携われるならアルバイトでもボランティアでも携わりましょう」とお伝えしていますが、放送の仕事に携わることは、あなたがアナウンサー試験を受けるときにプラスに働くのです
それなのにもかかわらず、取り越し苦労をして、自分でそのチャンスを逃してしまう。実にもったいないです。
さあ、今日から取り越し苦労はやめて、前に進みましょう!