アナウンサー・キャスターには国語力が必須!身に付けるには国語辞典と小説を読む

最近「私、国語の先生になっているなぁ」と思っている相澤です(笑)。

スクール生の書いてくる書類や自己PRを添削していて、日本語がおかしいだけでなく、文章構成もおかしいということが多々あります。

あなたは、相手に伝わりやすい文章が書けますか?

日本語のプロであるアナウンサーを目指すのであれば、正しい日本語を相手に伝わりやすく使うことができるのは当たり前です。

あなたは相手に伝わる文章を話せますか?

目次

相手に伝わりやすい文章とは?

「相手に伝わりやすい文章」がなにかというと「耳で聞いて一回で内容が理解できる文章」です。

「書き言葉」というのは、どんなに長い文章でも伝わりにくい文章でも、前に戻って読み直すことができます。

しかし「話し言葉」というのは「書き言葉」と違って「前に戻って確認する」ということができません。

だから、相手が一回で理解するような文章構成にしなくてはいけないのです。

相澤静

しかし、今の20代のアナウンサー希望者はこれができない人が多いです。

スクール生にも正解を言わずに「耳で聞いて一回で理解できません。相手が理解しやすい文章にしてください」と何度言っても「文章が長いのが分かりにくいと思ったので・・・」と「文章が長い」ことしか訂正してこないのです。

主語・述語を明確にし、相手に伝わりやすい文章にする

「相手に伝わりやすい文章」というのは、主語・述語が明確な文章です。

小学生に話して理解してもらえる文章のことです。長ったらしい修飾語は付けません。

 「誰が」「なにを」「どうした」

この3つが明確な文章です。

小学生のときに習った文章の書き方の基本です。それが20代の大人ができないのですから、びっくりです。

あなたが伝わりやすい文章を書けない理由も、それは「国語辞典を引かない」「本を読まない」ことが原因です。

日本語のプロであるアナウンサーやキャスターを目指しているのであれば、できて当たり前のことです。

アナウンサー・キャスターになるために国語力を上げる

ここ最近のアナウンサー希望者の方を見ていて思うのは「圧倒的に国語力が低い」ということです。

つまり、日本語がおかしい方が多いです。

例えば

  • 文章を見て意味を考えると「私が」と言うべきところを「私を」と書いていたり。
  • 「○○した姿を見ました」が正しい日本語なのに「○○した姿を聞きました」と書いていたり。

アナウンサー希望者なのに日本語がおかしいというのはありえませんし、そもそも日本語がおかしいということに気が付かずに使っている時点で、あなたはアナウンサーには向いていません。

なぜ、このようなおかしい日本語になるのでしょうか?

ある生徒さんに聞いてみたところ「おそらく私たちの世代はSNSが発達していてLINEでスタンプをポンッと押して会話が成り立つので、長い文章で説明したりしないからだと思います」という答えが返ってきました。

もし、そうだとするならば、大問題です。

正しい日本語を扱うプロである「アナウンサー」。

そのアナウンサー希望者が長い文章で説明できず、日本がおかしくて、そのおかしさに気が付かずに当たり前のように使用する・・・。 

ありえません。

アナウンサーを目指すのであれば、最低限の国語力を身に付けてください。

おかしい日本語など使わないように。

国語辞典を片手に小説を読み語彙力アップ

突然ですが、あなたは「国語辞典」は持っていますか?「電子辞書」ではなく「アナウンス辞典」でもなく「国語辞典」です。

便利な世の中になりました。

電子辞書さえあれば重い辞典を持ち歩かなくてもよいですし、携帯電話さえあれば簡単に調べることができます。

しかし、このブログを読んでいるアナウンサー希望のあなたは、国語辞典を持っているべきです。

日本語のプロであるアナウンサーを目指しているのに国語辞典を持っていないこと自体ありえません。

当アナウンススクールで学び、合格を手に入れた生徒たちの多くも、スクール入学時に「国語辞典は持っている?」と尋ねたところ、皆さん、首を横に振っていました。

つまり「持っていない」のです。 もう、目が点になりました。

「アナウンサー」や「NHKキャスター・リポーター」の仕事がなんなのかが分かっていれば、国語辞典なんて私から言われる前に持っているものです。

今の20代の方の国語力・日本語力の低下は、国語辞典を持っていないからだと私は思っています。

国語辞典の情報量は膨大

国語辞典は、意味が分からない言葉を調べるときに使いますが、辞典に載っている情報は膨大です。

漢字の意味や使い方、例文、反対語、類義語などなど、ひとつの言葉を調べると、そこにはたくさんの情報が記載されているのです。

そして、漢字の意味を覚えるときには、その漢字に蛍光ペンで色付けをして覚えていきます。

こういう風に言葉を覚えていくからこそ、国語力や日本語力、語彙力がつくのです。

日本語のプロであるアナウンサーを目指すのであれば、今すぐに国語辞典を購入してください。

 国語辞典と一緒に小説を読む

国語辞典と一緒にぜひ読んでほしいのが本、特に小説です。

インターネットが発達して、新聞を読まなくても世の中のニュースや動きが分かるようになりました。

その一方で、インターネットが世に出る前と比べて、圧倒的に「本を読むこと」が少なくなっています。

日本語がおかしい人というのは、圧倒的に読書量が少ないです。

時々「本は読んでいます」と言う方と出会いますが、私から見ると、読んでいる本の数が少ないです。そもそも、しっかりと本を読んでいる人は、おかしい日本語は使いません。

本の中でも小説をお勧めする理由は、小説は国語辞典と同じで、様々な力が付くからです。語彙力はもちろんのこと、表現力、行間を読む力、想像力などを「小説を読むこと」で養えるのです。

アナウンサーやNHKキャスターは「日本語のプロ」です。

「日本語のプロ」として最低限の国語力・日本語力を身に付けてください。

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