アナウンサーになるための受験対策というと
- 自己紹介(自己PR)作成
- 志望動機作り
- ニュース原稿読みの練習
- 面接の練習
- フリートークの練習
- 発声、発音練習
今、パッと出てくるのはこのあたりでしょうか?
もちろん、これらの対策を行うことはとても重要です。しかし、多くの人が忘れがちなアナウンス受験対策があります。
それは・・・・
「趣味や好きなことをする」ということです。
アナウンサーやNHKキャスターに合格する人というのは「人として魅力的な人」です。アナウンス受験だけをしている人に魅力は感じません。
アナウンサー試験「履歴書」で趣味をアピールする
履歴書には趣味・特技を記入する欄がありますが、多くのアナウンサー希望者はどんな風に書くかというと・・・
<趣味・特技>
映画鑑賞。動物が出ている映画は年間100本観ます。一番印象に残っているのは「●●」
こんな風に書きます。
これだと、他の多くのアナウンサー希望者との差別化ができません。だから、面接官はパッと見て不合格のほうの箱に書類を入れます。
同じことを書くにしても、このように書いてみたらどうでしょうか?
<趣味・特技>
動物映画の鑑賞。年間100本。一番のお気に入りは猫が主役の映画。
どうですか?
パッと見て「え?どういうこと?」と思いませんか? 気になりませんか?
趣味の内容で興味を引くこともありますが、その前に書き方を意識することで変わってきます。
面接官に興味を持たれやすい趣味とは
体験説明会でお会いする方々の趣味や好きなことを見ていると「ウォーキング」「ヨガ」「料理」などの趣味を語る方が多いです。
しかし、これらは面接官からは興味を持たれにくいです。
民放のアナウンサー採用試験とNHKのキャスターオーディションは採用の仕方が違うので、一概にそうだとは言えませんが、面接官の方は40代以上の男性が多いです(笑)。
中には女性の面接官や現場の30代の面接官もいるとは思いますが、40代以上の男性が圧倒的に多いです。
あなたの趣味や特技は、40代以上の男性が興味・関心を持つ話題になっていますか?
私がアナウンス受験をしていたときによく言われていたのは「面接官はゴルフの話題ができる人が好きらしい」ということ。
当時は理由が分かりませんでしたが、今なら分かります。
以前、当アナウンススクールの生徒さんで車と車の運転が好きな方がいました。
最初、その生徒さんは「趣味・特技」の欄に「料理」と書いていたのです。それが色々と話を聞いていくうちに「車が好きなんです」ということが分かったので、私は「趣味・特技」の欄を書き直すように伝えました。
その後、書類審査が通過し、面接では「趣味・特技」の欄に書いた車の話で盛り上がったそうです。
面接官をする人に年代に趣味を合わせる必要はない
「趣味や特技自体を40代以上の男性が好むものにしないといけないのかな・・・」という風に捉えた人もいるかと思いましたが、そういう訳ではありません。
あなたが好きでしていることなら、どんなことでもいいのです。料理でもウォーキングでも映画鑑賞でも。
面接で趣味について聞かれたら、自信を持って話せますか?
履歴書に「読書が趣味」と記載しているのに面接で「最近読んだ本は?」と聞かれて答えられなかったりしませんか
趣味に費やす時間はどのくらいでもいいので、自分なりのこだわりを持って好きなことをしてみてください。
アナウンス受験一本になってしまうと視野が狭くなってしまいます。趣味を通して毎日を楽しみながらアナウンス受験をしましょう。
そのほうが、どちらかと言えば合格しやすいですよ。
「趣味は●●です!」
「最近、●●にハマっています」
「今、〇〇することが好きで週に●回は通っています」
などなど、自分の好きなことには時間を割いて、好きなだけ没頭しましょう。趣味や好きなことに没頭すると、そこでまた話題(ネタ)ができます。
実際に当アナウンススクールで合格している方々は、私のこのアドバイスを元に趣味や好きなことに時間を割くようになったら、書類審査が通過するようになったり、面接で話す話題が増え、面接官と盛り上がったりしたそうです。