突然ですが、あなたはテレビを見ていますか?
アナウンサーの仕事は目に見える部分として「放送」があります。
上司や先輩が出演している番組を見ることで勉強ができますし、他局のアナウンサーの放送を見ることで学ぶこともできます。しかも、無料です。
自分を高めるための教材が無料で手に入るのが「テレビ」なのです。
これを大いに活用しない手はありません。しかし、最近はテレビを見ない人が増えてきているようです。
でも、アナウンサー・キャスターを目指すならテレビを見てください。
アナウンサー・キャスターを目指すならテレビを見て
あなたは、アナウンサーやNHKキャスターを目指しているのに、テレビを見ていない・もしくはあまり見てないなどとは言いませんよね?
テレビを見ないのになぜアナウンサーやNHKキャスターを目指すのでしょうか?
アナウンサー希望者でテレビを見ていないという人は、プロの野球選手を目指すのに野球の試合を見たことがないという人と同じです。
野球を見たことがない人がプロの野球選手になれると思いますか?
確かに私がNHKキャスターだった頃に比べるとテレビ番組は面白くなくなりました(笑)。
一視聴者としては「テレビがつまならいから見ない」ということに同意はします。
テレビを通し伝えるプロの視点で見る
あなたは「一視聴者」ではなく「プロの伝え手」「プロの放送人」を目指しているわけですよね?
だとするなら、テレビを「プロの伝え手」「プロの放送人」の視点から見るというのはできますよね?
そういう視点でテレビ番組を見ると色々な発見や気付きがあります。
- アナウンサーやキャスターのコメント
- 演出の仕方
- 話題の取り上げ方は切り口
- 取材の仕方
などなど、実に勉強になることがたくさんあります。
アナウンサーを目指す人にとってテレビは無料の教材です。(NHKは受信料を払っている人もいるので完全無料ではないですが・・・笑)
本気でアナウンサーやNHKキャスターになりたいのであれば、テレビ番組を見て研究してください。
私がアナウンサー試験を受けていたときは今よりも情報が少なかったので、ホームページで好きなアナウンサーや目指しているアナウンサーが出演している番組を確認し、全部見て研究していました。
今のようにyoutubeなどの動画もない時代でしたので、地方に住む友人に地方の番組を録画して送ってもらったりもしていました。
アナウンサーを目指すということがどんなことなのか考えれば、このような番組やアナウンサーの研究は当たり前にすることですよ。
それをせずして「アナウンサーになりたいんです」「NHKキャスターになりたいんです」と言うのはおかしな話です。
アナウンサーを研究する
エントリーシートやオーディションで必ずと言っていいほど「好きなアナウンサーは?」と聞かれます。
あなたは、しっかりと自分の言葉で話せますか?
ただ「雰囲気が好き」とか「話し方が好き」というのだけでは、面接官を納得させられません。
「なぜ、数多くいるアナウンサーの中でも、そのアナウンサーが好きなのか」を理論的に語れるくらい研究する必要があります。
「雰囲気が好き」「話し方が好き」は“きっかけ”です。そこから、具体的に「どこがどう好きなのか」を説明していく必要があります。
アナウンサー研究は下記2つの方法があります。
- ホームページから情報を得る
- 番組を視聴する
ホームページから情報を得る
「どんな番組を担当しているのか」を調べます。
「報道番組なのか」「情報番組なのか」といった番組のジャンルだけでなく「ラジオ番組も担当しているのか」「ナレーションも担当しているのか」という目線で、そのアナウンサーが携わっている番組をすべてピックアップします。
番組を視聴する
番組を視聴する際には、ただボーっと見ているのでは研究しているということになりません。
必ず、次の3つの視点を持って視聴してください。
1.雰囲気
2.アナウンス力・コメント力
3.番組内での役割
1で調べた番組をすべて、この3つの視点で視聴します。
すると、ホームページ上だけでは知りえなかった様々な情報を得ることができます。
ただ「雰囲気が好きです」「話し方が好きです」といった“きっかけ”だけの答えではなく、しっかりと研究をした理論的な理由を語れるようになります。
これまで、ただボーっと番組を見ていたとしたら、これからは視点を変えて見てみましょう!