実際に体験説明会などでお会いしてお話しすると「これでアナウンサーに合格できるレベルだと思っているのだろうか?」と思う方がいます。
例えば・・・
- 話し方が幼い(仕事ができるようには見えない話し方)
- 地味でオーラ―や華やかな雰囲気がない(私と並んだときに私のほうがオーラも華やかさもある)
- 志望動機が曖昧(「NHKは大きな組織だから働く環境が良いと思った」「NHKはちゃんとしているイメージ」など)
特にこの傾向は社会人のアナウンサー希望者に多いです。
そして、社会人のアナウンサー希望者はライバルたちがキー局のアナウンサー採用試験を受けるキラキラした新卒女子だということを理解していないです。
とても素朴な疑問なのですが、なぜ若くてキラキラした彼女たちに勝てると思っているのでしょうか?
私も学生時代からアナウンサー希望でキー局のアナウンサー採用試験を受けましたが、アナウンサーになりたいという新卒の学生は眩しいくらいにキラキラしています。
彼女たちに負けない「キャリア」などの武器があるのであればまだ理解できます。
しかし、そのような特に彼女たちに勝てるような「キャリア」がないのにも関わらず「NHKキャスターになりたいです!!」と、ただただ自分の「なりたい」という気持ちで突っ走ります。
確かに私は社会人のアナウンサー希望者をNHKキャスターや民放のアナウンサーに合格させた実績はあります。
しかし、合格した彼女たちは自分自身を客観的に見ることができていて「新卒のキラキラした女子学生」にどうやったら勝てるのかを日々研究し、努力をして見事にチャンスを掴んだ方々です。
今のあなたを民放やNHKがほしいと思うと思いますか?
キラキラした新卒の女子学生に勝てる武器を持っていますか?
アナウンサー、キャスターは放送局の看板を背負う
「アナウンサー」や「NHKキャスター」は希望すれば誰でも就ける仕事ではありません。
放送局側に「この子はうちの放送局の看板を背負うにふさわしい」と判断されなくては合格はできないのです。
ただ「私はNHKキャスターになりたい!!」というだけでなく「こんな私はNHKキャスターにふさわしいのだろうか?」と自分を客観的に見てみてください。
あなたは、日本語、言葉ひとつひとつに敏感ですか?
似たような意味の漢字、熟語、表現、なにがどう違うのか、真剣に考えていますか?
「NHKキャスター・リポーター」は日本語を扱うプロです。特に「NHK」という3文字は、視聴者の期待値が高くなります。
「NHKキャスター・リポーター」あれば「正しい日本語が使えて当たり前」と思われます。
これまでたくさんのアナウンサー希望の方にお会いしていましたが、最近の若い方は、とにかく日本語がおかしいです。正しい日本語が話せません、書けません。
正しい日本語が話せなくて書けないのに、視聴者の期待値が高い「NHKキャスター」や「アナウンサー」を目指していること自体が不思議でなりません。
あなたは、言葉ひとつひとつに真剣に向き合っていますか?
書類を書くとき、面接で話す話題を考えるとき、しっかりと辞書を引いて、どんな言葉・表現がしっくりくるかを考えたことがありますか?
NHKキャスターやアナウンサーになったら、現場で、言葉ひとつひとつに徹底的にこだわります。その練習を今からしていると思ってください。
アナウンサーになれない理由は、あなたが自己中心的だからかも
相談のメールが届いたので返信します。すると、私のメールに御礼のメールがありません。
相手がわざわざ自分のためにメールを読み、その返信を時間をかけて書いてくださったことに感謝の気持ちを伝えますよね?
まず、それができていない人が多いです。
自分の用件さえ終わったらいいという自分勝手な人です。
相澤静アナウンススクールの体験説明会ではお申し込みをいただく際にメッセージを書いていただく欄があります。
そこに「書類審査が通過して面接に行くことになりました。面接対策をしたくてお申込みました。よろしくお願いいたします」と書いてあります。
体験説明会でなにを行うかは、申し込みのページに詳細を記載しています。
そこには「履歴書の書き方」「志望動機の作り方」「自己紹介の作り方」とはっきりと明記しており「キャスター・リポーターのオーディション対策」「面接試験対策」とは一切記載していません。
それなのにもかかわらず、そのようなメッセージを書いてくる人が多いです。
NHKキャスターのオーディション対策や民放アナウンサーの面接対策を無料で行うことはできません。
そして、お断りのメールをすると、それに対してもスルー。
こちらが時間を割いて返信をしたのですから、それに対して「そうですか」でも「それは失礼しました。焦っていて」でも、なんでもいいので返信をする、それが人として当たり前です。
それさえもできていない人が多いです。
今の若い方たちは「無料で情報を得る」のが当たり前なのかもしれませんが、ことアナウンス受験に関しては、あなたの考え自体がありないので、そこは充分に自覚してください。
今日は辛口で書きましたが、常日頃、思っていることであり、アナウンサーに合格する人はこんなことは、まずしません。