初めて人に会ったときに「この人って、きっとこんな人なんだろうな」と判断するのが「第一印象」です。
その「第一印象」を決める時間は、どのくらいだと思いますか?
正解は・・・3~7秒だと言われています。
あっという間の時間ですね。
オーディションで言うならば、ドアをノックして開けて入ってくる時間です。
その間にあなたの第一印象が決まってしまいます。
この第一印象で面接官に好印象を持ってもらえなければ、どんなに志望動機がしっかりしたものであっても、ニュース読みがうまくても合格は難しくなってしまいます。
第一印象を決めるもの
「第一印象」は、なにで決まると思いますか?一般的には、次の3つで決まると言われています。
- 視覚情報
- 聴覚情報
- 話の内容
1の「視覚情報」は「見た目」です。ここで言う「見た目」というのは、容姿の良し悪しではなく、その人の持つ雰囲気のことです。
- 「感じが良さそう」
- 「優しそう」
- 「誰からも好かれそう」
そういう印象のことです。
2の「聴覚情報」は、話し方です。そして、3の「話の内容」はその通りです。
- 視覚情報・・・55%
- 聴覚情報・・・38%
- 話の内容・・・7%
圧倒的に視覚の情報で決まります。
第一印象の視覚情報をあげるために、ダイエットは必要か?
私は上半身と下半身のバランスが悪い、いわゆる「下半身デブ」が長年のコンプレックスでした。
小学校高学年から中学3年生までの5年間、陸上の短距離走の選手でしたので、太ももに筋肉が付きました。
アナウンサーを目指していたときは、このコンプレックスを解消したくてダイエットにも挑戦しました。
しかし、当時は「脚痩せ」「部分痩せ」が難しいと言われていて、なかなか思うようなスタイルを手に入れることはできませんでした。
ただ、ダイエットを頑張ったことで自信になりました。実際にNHKキャスターになってどうだったかというと・・・
「テレビ」という媒体は姿を丸く映し出します。
私も街でお会いする視聴者や取材相手によく「相澤さん、意外と細いんだね」「相澤さん、意外と小さいんだね」と言われていました(笑)。
ダイエットが不要な方がダイエットをする必要はありませんし、不健康に痩せる必要はありませんが、少しでも自信を持って試験に臨みたいという方には健康的なダイエットをすることをお勧めします。
今は昔と違って無理なダイエットや不健康なダイエットではなく「食べて痩せる」など、健康的に痩せることをテーマにしたダイエット本やエステサロンもたくさんあります。
不健康に痩せるとカメラ映りも悪くなりますので、ダイエットをするなら、ぜひ健康的に痩せてくださいね。
メイクも美容部員などプロの手を借りる
視覚情報にはメイクの仕方はとても重要です。突然ですが、あなたのメイクの先生は誰ですか?
雑誌やテレビでは、今、流行しているメイクや目をパッチリ大きく見せるメイク、まつ毛をボリュームアップさせるメイクなど様々な情報が手に入ります。
しかし、それらはあなたにとって必要なものでしょうか。
雑誌やテレビのメイクは万人向けではありません。
そのため、雑誌やテレビで取り上げられているメイクをそっくりそのまま真似すると・・・皆、同じようなメイクになります。
あなたの魅力を最大限に引き出す、あなたオリジナルのメイクではないのです。
あなたの顔立ちやヘアスタイルに似合った、そして、なりたい自分になれるためのメイクを教えてくれるのは美容部員などプロの方々です。
美容部員の方は、女性がより美しく見えるために必要なメイクの方法・見せ方を教えてくれるプロです。
これまで雑誌やテレビでメイクを勉強していた方は、これからは美容部員などプロの方々の力を借りましょう。
ヘアスタイルは「清潔感」「誠実さ」「さわやかさ」を感じさせるように
前髪は、短くしてパッツンよりも、少し長くして横に流したほうがすっきり見えます。
おでこを出した面積が広いとその分すっきりとします。
髪型は「特になにがいい」というのはありませんが、お辞儀をしたときに前髪が前に落ちてこないのが鉄則です。
もし長い髪型であれば、しっかりゴムでまとめてください。短い髪型でも、スプレーなどでおさえて顔にかからないようにしましょう。
参考にしたいのは、やはりテレビに出ているアナウンサーです。
とは言え、NHK地方局の場合、キャスター・リポーターが自分でヘアメイクをしているので、参考にするのであればNHKの全国放送に出ているアナウンサーが一番です。
これまでNHKのニュース番組を「ニュースを知るため」「アナウンサー研究」のために見ていたと思いますが、これからは「ヘアメイクの参考に視点を変えて」見てみてください。
好感度の高い表情 表情豊かに話すと第一印象が変わる
「表情」も第一印象を決める大切な要素です。あなたは、面接官と話すときに表情豊かに話せていますか?
緊張のあまり表情が固くなったり笑顔が引きつっていたり、口角は上がっているけど目元が笑わない・・・なんて経験はありませんか?
「アナウンサー」は「伝えるプロ」です。表情豊かに話せなくてはいけません。面接は独特の雰囲気があるので誰でも緊張します。
その緊張の中でも表情豊かに話せるように、ぜひ「笑顔」と「表情豊かに話す」練習をしましょう。特に効果的なのが口角を上げた「ほほえみ」です。日本人は、骨格の作り上、口角が下がり気味です。
意識をして口角を上げないと口元が「へ」の字になり印象が悪くなってしまいます。
意識をして口角を上げましょう。
口角を上げるための練習方法として私が実践していた方法をご紹介します。それは・・・・
「ほほえみの研究」です。
鏡を見ながら「口角にどのような力を入れるとどんなほほえみになるのか?」これを研究し尽くしました!
口角の力の入れ具合によって、ほほえみにも様々なバリエーションができます。自分が一番素敵に見えるほほえみをするためには、口角をどの程度上げればいいのかを徹底的に分析しました。
毎日鏡を見ながら研究&実践をしていくと、自然とほほえみができるようになりました。
ほほえみは、オーディションで自分が話していないとき、つまりは面接官に質問をされているときやふとした瞬間にできると好感度がぐっと上がります。