アナウンサー・キャスター試験合格できない理由は分析。面接ノートを作りましょう

あなたは面接が終わった後、なにをしていますか?次の面接の準備?締め切りが迫っている局の書類作成?

面接が終わったら、真っ先にやっていただきたいことは「面接ノートを作ること」です。

私は、面接でとても緊張するタイプだったので「面接官がどんな質問をしてきたか?」「どんな反応だったか?」「自分はどう答えたか?」などを冷静に見ることができませんでした。

 なにがなんだかよく分からないまま、面接が終わってしまった・・・。そういう経験をたくさんしました。  

相澤静

あるときから「そうだ!面接が終わったら、その状況を書くノートを作ってみよう」と思ったのです。  

 こうして、面接を受けに行ったら、必ず、その面接を思い出して内容を細かく記録することにしました。  

改善のためには現状を知る必要があります。この面接ノートを作る作業が「自分の現状を知る」作業です。  

目次

アナウンサー・キャスター試験 面接突破のための面接ノート

面接ノートには、以下の項目を書きます。

  1. 面接官が何人いて、どんな人だったか
  2. 質疑応答の内容
  3. 自分が答えたときの面接官の反応
  4. 今日の面接の良かった点
  5. 今日の面接の反省点  

 これらの項目に覚えている限り事細かく書き出しました。  

最初、慣れないうちは面接が終わった帰りの電車の中で、すぐに書き込んでいました。

面接ノートは、書いて終わりではありません。  

翌日に、そのノートを見返します。質疑応答の部分を振り返るのです。

  • 「この質問の答えはこれでよかったかな」
  • 「ここはもっと○○をアピールできたんじゃないかな」
  • 「ここはちょっと違う答えのほうがよかったかも」  

自分の答えを反省します。  これらを面接を受けるたびに繰り返しました。  

そうすると、あるときから面接を冷静に受けることができるようになってきたのです。

緊張して早口になったときも「あ、今、ちょっと早口だ。少しゆっくり話そう」と自分の状態を分析できるようになってきました。  

この頃には、面接で聞かれる質問の内容もある程度は同じということも気が付き、何度もブラッシュアップをしているので、自分の言葉で冷静に話すことができるようになりました。  

この経験から、私はスクール生にはこの面接ノートを作ることをお勧めしています。 どんなノートでも構いません。

今日から「面接ノート」を作りましょう。

面接を振り返り、その面接をパーフェクトにする

面接ノートをより次回の面接に生かすために、その質問に対してパーフェクトな内容を考え、記載していきます。

次の面接で同じ質問をされたら、ここで考え直した答えを言えるように声に出して練習します。

そして、また次の面接が終わったら同じ要領で面接ノートを仕上げていきます。

相澤静

余計なことを言っていないかもチェックです!

面接を受ける度に面接ノートを仕上げていくと、あるときから、振り返ったときに「あれ?なんかいつも同じ質問をされている」ということに気が付きます。

何度も同じ質問の答えを毎回ブラッシュアップしているので完璧に近い内容に仕上がっています。さらに、何度も話しているので自分の言葉で表情豊かに話せるようになっています。

「面接になると緊張してしまって頭が真っ白になる」そんな方こそ、この面接ノートは効力を発揮します。

面接感の質問に的確に答えることができていない 

面接ノートを見て、多くのアナウンサー希望者が「面接官の質問に的確に答えられていない」ということに気が付きます。

例えば面接官に「あなたの得意分野はなんですか?」と訊かれたら、あなたはなんと答えますか?

正解は・・・「映画です」「語学、特に英語です」「スポーツです」

というような答えが正解です。

しかし、この質問に対して「はい。私は自分の足を使って話題を探すことが得意です」「私は相手の立場に立って言葉を発することが得意です」と答える方がいます。

あなたの得意分野はなんですか?→自分の足を使って話題を探すことです

 これでは、会話が成り立っていません。

「○○(一般常識的な言葉、例えば「後期高齢者」など)という言葉を説明してください」と言われたとき、あなたはなんと答えますか?

「言葉を説明してください」と言われているので、その言葉の意味を説明するのが正解です。

それなのにもかかわらず・・・

 後期高齢者について説明してください→はい。○○○○だと思います。

 あなたの意見を聞いている質問ではありません。言葉の意味を知っているかどうか確認する質問です。

 面接官と会話ができていない人というのは、このような受け答えをします。 

これでは質問に的確に答えることができていないので、面接官から「この子はコミュニケーション力がない」と判断されます。

あなたは採用面接で面接官と会話ができるようになる

面接ノートで面接の振り返りをし、完璧な回答、自分の発言をした余計なことなどを振り返り反省をします。 

それらは「面接官だったらどう思うか?」を基準にして見ていきましょう。 

そうすると 「この答え方では説得力がない」「こんなことを言う受験生は魅力的じゃないな」「こういう振る舞いをする子が新人で入ってきたら、私なら嫌だな」など様々なことに気がつきます。

そういうことに気がついたら、今度はその答えをブラッシュアップしていきます。  

この作業を疎かにしてしまうと「面接力」はいつまで経ってもつきません。

面接では、ある程度、訊かれる質問も決まってきます。

この作業を繰り返していくと、質問に対する答えもドンドン良くなっていきます。

「面接官と会話になっているかどうか?」を見てみてください。

面接は面接官と会話ができなければいけません。質問に対する答えを正しく答え、適切なコミュニケーションを取ることができる事が面接合格には必要になってきます。

面接は自己アピールの場でもありますが、一番見られているのは「コミュニケーション力」です。

面接官は様々な質問をしながら、あなたのコミュニケーション力を見ています。

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 面接ノートと共に面接を楽しむ 

なかなか面接がうまくいかないとき、私は面接で面接官にどう見られるかばかりを気にしていました。

  • 「こんなこと言ったらどう思われるかな?」
  • 「こんなことを伝えたら、面接官はよく思わないかな?」
  • 「これ言ったらどうだろう?」

常にそんなことばかりを考えていました。

もちろん「自分が面接官にどう見られるか?」のほうに気持ちが向いているので、面接を楽しめるはずがありません。

思いつく限りの努力をして面接ノートを作るようになってから、次第に私は面接が楽しいと思えるようになってきたのです。

そして、気持ちも変わりました。

それまでは「面接官にどう見られるか?」ばかりが気になっていたのに「自分の努力を伝えよう」「面接官に私の想いを伝えよう」という気持ちに変わってきたのです。

私がアナウンサー試験を受け始めてから4年が過ぎた頃。

毎週末、NHKのキャスター試験を受けに行っていました。毎週末、反省しながらも「面接が楽しい♪」という状態になっていました。

そして、2004年1月26日。NHK室蘭放送局のキャスター・リポーターとして合格したのです。

「面接が楽しい♪」と思えるようになったら、あなたの合格は近いですよ。

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