アナウンサーになるためには、書類審査は突破しなければいけない壁。
書かれている内容が魅力的であることももちろん大切ですが、その前にあなたは字がきれいですか?
私は、NHKキャスターを辞めてから、一年ほど民間の企業の総務人事部で採用担当の仕事をしていました。
その際に目に付いたのが、いかにも「時間がなくて焦って書いたでしょ」というのが丸分かりの書類です。
殴り書きと言うか走り書きと言うか。
書類に目を通したいと思えるようなものではありませんでした。
アナウンサー試験に関わらず「文字は丁寧に書く」 これ、鉄則です。
アナウンサー試験 エントリーシートや履歴書は見た目が命
書類審査突破に美文字は欠かせません。綺麗な文字であることも必要ですが、書類は、読む相手のことを考えて書きましょう。
あなたは、自分の思いを伝えたいがために、各設問に対する答えを、小さな欄に目一杯書いてはいませんか?
虫メガネで見なくては読めない小さな文字を羅列してはいませんか?
アナウンサー試験の倍率は、何万分の1、何千分の1、何百分の1。
一度にそんな数の書類が届くのです。
何万通、何千通、何百通の書類を手に取ったとき、ふと目を通したくなるもの。
そんな書類を書きましょう。
ポイントは3つ
1.見出しを付ける
2.文字の大きさ、太さを変える
3.余白を作る
たくさんの書類の山の中で目立つもの。それは、スッキリと見やすい書類です。
内容にこだわるのはもちろんですが、書類の見せ方にもこだわってみてください。
履歴書はパソコンではなく手書きで書く
パソコンが主流になり、NHKキャスター試験の作文が「パソコン可能」になっても、私は断然、手書きをお勧めします。
なぜなら。文字はあなたの人柄を表すからです。
パソコンの文字はフォントや行間も決まっているので確かに見やすいです。しかし、その文字から人柄や温かみは感じられません。
あなたも自宅に届くダイレクトメールの中に手書きのハガキやお手紙があると嬉しくなりませんか?
ついつい読んでしまいますよね?
なぜなら、手書きの文字は、書いた人の人柄が表れるだけでなく温かみを感じるからです。
応募書類は、あなたの第一印象を文字や写真で表現したものです。
その第一印象を決める書類に書く文字はパッと見で見やすいだけでなく、そこに人間的な温かみが感じられなくてはいけません。
そのために文字は綺麗に丁寧に書く必要があります。
上手な字でなくてもいいのです。
一字一字に心と気持ちを込めて書くことが大切です。
あなたの思いを文字にしてしたためましょう。
文字が綺麗に見えるポイント
「自分では丁寧に書くことを意識しているけれど、どうもきれいに書けた気がしない」という方もいるでしょう。
文字がきれいに見えるポイントがあります。
- 「とめ」「はね」「はらい」をしっかりと
- 助詞は少し小さめに書く
- 漢字は少し大きめに、ひらがなは少し小さめに
この3つのポイントを意識して、あとは気持ちを込めて文字を書けば、あなたの文字もきれいに見えます。
面接感が会いたくなる字を書く
昨今、パソコンやスマホが主流になりました。
そのため、文字を書く機会が以前に比べてグッと減りました。
そして、文字が綺麗に書けない若者が増えました。
当アナウンススクールの体験説明会でお会いする方や実際にスクールに入学した生徒さんの書いた履歴書などを拝見すると「えっ?この文字でアナウンサー希望?」とびっくりします。
はっきり言って、文字を拝見すると知的には見えないのです。
「アナウンサー」や「キャスター」という職業はテレビやラジオに出演してニュースを伝える仕事なので「知的」「知性がある」などの印象が大切です。
しかし、昨今、見るアナウンサー希望者の文字は、残念ながら知性の欠片もありません・・・。
特にそれが顕著なのが、学生ではなく社会人の方です。
時々、最終学歴は有名大学卒業なのに文字が綺麗ではないために「え?この文字で〇〇大学卒業?!」と悪いほうのイメージギャップになる方もいます。
放送局に送る書類はラブレターです
あなたは文字が綺麗な人の書類を見て、どう思いますか?
- 「文字が綺麗で読みやすいな。会ってみたいな」
- 「素敵な文字を書く人だな。きっと人柄も良いに違いない」
などど思ったことはありませんか?
書類を読む面接官のことを考えて、見やすい文字で丁寧に書く。これが鉄則です。
早めにペン字を習い、文字の矯正をおすすめします
文字の矯正は、時間があるうちにしておかないと、試験が本格化してからでは間に合わなくなります。
当スクールの生徒さんの中にも文字が上手ではない方や癖のある文字の方がいました。
彼女たちには「まず、文字を矯正しないと書類審査は通過しないよ」と伝え、ペン字を習ってもらいました。
ペン字はひらがなを少し習うだけでも見違えるような綺麗な文字になります。
もし、あなたが自分の文字に自信がないのであれば、ペン字を習って文字の矯正をしましょう。試験が本格化してからでは間に合いません。