アナウンサー・NHKキャスター試験で必ず実施されるのがニュース原稿読みです。
なぜなら、ニュース原稿読みはアナウンサーの仕事の中の基本だからです。キー局でも地方局でも、民放でもNHKでも、どこの採用試験でもニュース原稿読みは課されます。
さあ、あなたは、普段、どのように練習をしていますか?
毎日、ニュース原稿を声に出して読んでいますか?
誰かに聞いてもらい、アドバイスを受けていますか?
ニュース原稿読み 効果的な練習は「真似ること」
![](https://shizuaizawa.com/wp-content/uploads/2024/05/22531568_m-1024x683.jpg)
一番効果的な原稿読みは、アナウンサーの読み方を真似ることです。
- 自分の読みを録音して聞いてみる
- ニュース番組を録画する
- 原稿を文字起こしする
- アナウンサーの真似をして原稿を読む
- 自分の声を録音して聞いてみる
まずは、録音して自分の現状を把握します。
そして、プロのアナウンサーの原稿読みを真似して、その読み方を何度も何度も練習するのです。
ニュース原稿読みには、伝えるための様々なテクニックが使われています。
そのテクニックを真似して、自分のものにするのです。
基本を甘く見ず、徹底的に訓練してください。ニュース原稿読み 効果的な練習は「真似ること」
幼い話し方になっていませんか?
あなたのその話し方は「プロ」として通用する話し方ですか?
時々、話し方が幼いアナウンサー希望者と出会います。幼い話し方というのは仕事ができるようには見えません。
アナウンサーやNHKキャスターの話し方を真似し、幼い話し方を矯正しましょう。
耳を鍛えてニュース原稿読みの力を上げる
ニュース原稿読みの練習で効果的なものが「耳を鍛えること」です。
「え?ニュース原稿読みの効果的な練習方法は、声を出してニュースを読むことではないのですか?」
そう思ったあなた。
実は、耳が鍛えられていない人はニュースを上手く伝えることができません。あなたは、自分自身のニュース読みを聞いて、どこがどうなっているか、自分の癖はなにか、気が付きますか?
助詞や語尾が上がっていませんか?ニュースの最初から最後まで同じ音になっていませんか?変な抑揚や癖がついていないですか?
外国語の習得は言葉を耳で聞いて覚え、実際に話して身に付けていきます。
ニュース原稿読みもそうです。
まずは「このアナウンサーの読み方、いいな」と思うアナウンサーのニュース原稿読みを真似してみましょう。
録音・録画して、一字一句、そのアナウンサーと同じ読み方をしましょう。 私がお勧めしているのは、やはりNHKのアナウンサーです(笑)。
ニュース原稿を文字に起こして、アナウンサーの伝えていることを耳で聞いて、そして、同じように真似して読む。
アクセント・訛りがないかの確認を
皆さんは、アクセントやイントネーションに自信はありますか?
アクセントやイントネ―ションがおかしいと、つまりは標準アクセントやイントネーションでないと、それが原因で不合格になっている可能性が高いです。
私がアナウンス受験をしていたときのことです。NHKのある局を受けて不合格になりました。
その後、その局のキャスターの子と親しくなったので、私が不合格になった理由を面接官に聞いてもらうようお願いをしました。
すると、当時、面接官を務めていた方がこう言っていたのです。
「相澤さんは人柄もよく一緒に働きたいと思った。でも、いかんせん、訛りがひどかった」
意外でした。
東北生まれではありますが、上京してきてから標準語を話していたのと、周りから「訛っている」と指摘されたことがなかったので、まさかそんな理由で不合格になっているとは思ってもいませんでした。
また、NHKキャスターとして働いていたときには、次のステップとして経験者採用で民放の放送局を受けていたのですが、ある西日本の放送局を受けたときに面接官にこう言われました。
「相澤さんは現役のキャスターということだけあって、ニュース読みに安定感があります。しかし、少し東北訛りが気になります。東北でしたら気にならない程度かとは思いますが、西日本ですと気になります」
このとき、私は現役キャスターとしてニュースを読んでいて、誰からも「東北訛りだ」と指摘されなかったので、まさかそんなことを言われるとは驚きでした。
こういった経験から「アクセントやイントネーションが違うという理由で不合格になる」ということが分かっているので、当スクールの生徒たちには口を酸っぱくして標準のアクセントやイントネーションを身に付けるように指導しています。
あなたはアクセント、イントネーション、大丈夫ですか?
自分が話す言葉はもちろん、声に出して読み上げる文章などはすべてアクセント辞典を引いてアクセントを確認しましょう。
地道にコツコツとアクセント辞典を引いて覚える。この作業を続けた人だけがアナウンサーに合格できるのです。
普段使っている言葉にも意識を向けてみてください。特に東京以外に住んでいる方は要注意です。
家族や会社の同僚など普段接している方々の言葉が、もはや標準語ではないので「アクセントが違っている」ということにもそもそも気が付きません。
話し方を矯正する
話し方を矯正する際のポイントは、次の2つです。
- 現状を知る
- 練習する
まず「現状を知る」ですが、これは自分が話している姿をビデオカメラに撮る、もしくは話している言葉を録音することでできます。
自分がどんな話し方をしているのかを客観的に見ることができます。その上で「練習をする」ですが、練習する際には、鏡の前で話す練習をしましょう。
多くのアナウンサー希望者から「部屋の中でブツブツ話しています」「お風呂の中で自己PRを話しています」ということを聞きますが、その方法は「自分の書いた自己PRを覚える作業」としてはプラスかもしれませんが、話し方の練習にはなっていません。
アナウンサーの仕事は、どんな仕事ですか?
カメラの前で人に分かりやすく伝える仕事ですよね?
だとすると、話し方を練習するには、ただ「話す」という動作だけではなくて「どんな風に話しているのか?」という見た目も重要なはずです。
それが分からないアナウンサー希望者が多すぎます。なぜ、あなたがこれまでアナウンサーになれなかったのか。
その理由は明確です。こういったことを自分の頭で考えられなかったからです。
NHKと民放で異なるニュース原稿読み
![](https://shizuaizawa.com/wp-content/uploads/2024/05/29750257_m-1024x768.jpg)
あなたのニュース原稿読みは、NHKキャスター向きですか?
民放が運営するスクールや先生が民放出身のアナウンサーの場合、当たり前ですが指導は「民放のアナウンサー」の指導です。
民放の試験で合格するニュース読原稿みとNHKキャスター・リポーター試験を合格するニュース原稿読みは、そもそも根本から違います。
民放のアナウンサーに教わったニュース原稿読みでNHKキャスター・リポーター試験を受けると不合格になる可能性が高いです。
これまでお会いした方で、民放のスクールに通っている方全員に見られた「ある共通点」。
それは、NHKキャスター・リポーター試験では致命的です。
もしあなたが「民放のアナウンサーに習っているから大丈夫」と思っているのだとしたら危険です。
これまで体験説明会に参加された方全員が「民放のアナウンサーとNHKキャスター・リポーターに求められるものの違いがはっきりと分かりました」という感想を言ってくださっています。
NHKキャスターに求められるニュース読み
NHKキャスター・リポーター希望の人に求められるのは「いかに事実を事実として伝えることができるか?」です。
災害報道に命をかけている放送局だからこそ、その教育は徹底していますし、報道への考え方も徹底して指導されます。
あなたのニュース原稿読みは、主観が入っているような読みになっていませんか?
事実を事実として伝えられていますか?
民放のアナウンススクールで学んできた方々は、この「事実を事実として伝える」部分が弱いです。
ニュース原稿読み 話し方のギャップは必要ない
![](https://shizuaizawa.com/wp-content/uploads/2024/05/3914178_m-1024x683.jpg)
あなたは原稿を読むときと自己紹介や自己PRを話すときの「話し方」にギャップはありませんか?
一度、原稿を読んでいる姿と1分間の自己紹介を話しているときの姿を録画して確認してみてください。
もし、この2つの姿にギャップがあったら要注意です。
アナウンサーはカメラに向かって話します。そして、カメラを通して、多くの視聴者に伝えます。だから、自然な話し方が求められます。
ニュース原稿読みも然りです。
時々、1分間の自己紹介をしている姿は普通なのに「それではニュース原稿を読んでください」と言った途端、人が変わったような話し方になる方をお見かけします。
アナウンサーは、ニュース原稿を読むときも自己紹介をするときも、面接官の質疑応答に答えるときも、すべてのシーンで自然な話し方ができることが求められます。
ニュース原稿を読むときだけ別人になる必要はありません(笑)。あなたは、普通の話し方、普通のニュース原稿読みができますか?
アナウンサー・NHKキャスター試験合格のためのニュース原稿読み
アナウンサー・NHKキャスター試験合格のためのニュース原稿読みは練習が必要です。しかし、現役アナウンサーのように完璧にニュースを読める必要はありません。
ただ、読み方に変な癖がついている人は要注意です。例えば、デパートのアナウンスのような読み方。いわゆる、抑揚がついている読み方です。
ニュースは事実をお伝えするものなので、変な抑揚がついていると聞きづらくなります。
特に、NHKの地方局では、新入社員研修のように何カ月もみっちり研修をして現場へ…というわけではありません。上司や先輩から少しレクチャーを受けたら、あとは現場で覚えるという仕事のスタイルです。
即戦力として働けるかどうかを面接では見られています。
癖のついてしまった抑揚や癖を治すのはとても難しいです。
相澤静アナウンススクールでは、NHKの放送の現場で培ってきたニュース原稿読みをマンツーマンであなたに直接指導します。