「ミス○○」の称号を持っていることがアナウンサー内定に有利・・・なんてことも多く聞きます!
そのため、アナウンサーを目指す方は、まずは「ミス○○」の称号を手に入れようとミスキャンパスコンテストに出場します。
しかし、勘違いをしないでほしいのです。
「ミス○○」の称号を持っているからアナウンサー内定に有利なのではなく、自己アピールが上手で面接で面接官と会話ができ、合格に繋がっているのです。
ミスコン出場者がアナウンサー内定に有利な理由
私自身は「ミス○○」ではありませんが、NHKのキャスターになる前にある女子大のミスキャンパスコンテストの司会を務めたことがあります。
当時は、今ほど「ミス○○がアナウンサーに有利」ということは言われていませんでしたが、それでもやはり各局のアナウンサー試験の最終面接に残るのは「ミス○○」の人が多かったです。
司会を務めるまでは「やっぱりアナウンサーは容姿端麗なことが求められるから、ミス○○が有利なのかなぁ・・・」と思っていたのですが、その思い込みは次第に変わっていきました。
ミスキャンパスコンテストに出場する方々にお会いして、趣味や好きなこと、将来の夢、今回出場した理由・・・etc・・様々なことを聞いていくうちに、彼女たちに共通するあることに気が付きました
それは・・・
さりげないアピールがとても上手なのです。そして、そのアピールに嫌味がないのです。
「自己アピール」はともすれば嫌味になります。
そして、「私は」「私が」が出過ぎてしまうこともあります。
しかし、コンテストに出場された皆さんは、それがないのです。あくまでさりげなく自分のアピールポイントをアピールしているのです。
コンテストが終了して実感したのは、「ミス○○」の称号があるからアナウンサーに内定しやすいのではなく、自分を売り込むのが上手だから内定するということでした。
面接官が知りたい自己アピールとは?
あなたは、自分の一番の武器や強みがなにか分かっていますか?
アピールすべきポイントがズレていたりはしませんか?あなたの一番の武器や強みをアピールできているかどうか。そして、それがズレていないかどうかを確認してみてください。
アルバイトで司会の仕事をしている方がいました。
その方は、以前、通っていたアナウンススクールで「司会ができることをアピールするのがいい」とアドバイスをもらったことから、履歴書の中身はほとんどが「アルバイトで○○の司会をしています!」ということだったのです。
また、ミスコンテストに出場経験がある方がいました。
その方は「ミスコンテストの地方大会で○位になりました!」という実績をアピールしていました。
他にも、アルバイトで人前で話す機会が多い方がいました。その方は、人前で話すことができることを存分にアピールしていました。
アナウンサーやキャスターは「テレビやラジオに出演して伝える仕事」です。
確かに人前で話す機会も多いです。
しかし、その部分だけに着目して「アルバイトで司会の仕事をしています!」「ミスコンテストの出場経験があります!」「人前で話すことができます!」とアピールをすると、実は合格は難しいです。
なぜなら。
そういうアピールをされると面接官が思うことは、ただひとつ。
「あー、目立つのが好きなのね」
これにつきます。
むしろ面接官が興味・関心を持つのは「どんな準備をしてきたのか?」「どんな苦労や大変さがあったのか?」「なぜ、それをしようと思ったのか?」などなど、あなたの人間性が分かる部分です。
- なぜ、司会の仕事をしようと思ったのか?
- 司会の仕事の準備はどうしてきたのか?
- ミスコンテストに出場しようと思ったのはなぜか?
- 出場してみてどんな大変さがあったか?
- なぜ、人前で話すことをしたいと思ったのか?
- 人前で話すことで苦労したのはどんなことなのか?
などなど、そういったことを面接官は知りたいのです。さあ、あなたのアピールポイントは、どうですか?
ズレていませんか?
アナウンサーやキャスターの仕事内容を理解しアピールを
「司会の仕事をしていた」「ミスコンに出場した」という華やかな結果ではなく
- それに至るまでのこと
- それを通して感じたことや思ったこと
ここをあなたのアピールポイントとして話すことが大切です。
「結果」よりも「経過」が大事で、かつ「司会の仕事をしています」ということがプラスに働くかというと、必ずしもそうとは限らないからです。
「司会の仕事をしています!」
エピソードや表現の仕方を間違えると「なんだ、ただ目立ちたいだけね」と思われかねないのです。
それよりも、司会の仕事で人前に立つまでの準備や努力をしていることを話したほうが、面接官は「そういう準備も怠らないのね」とそれがそっくりそのままアナウンサーやキャスターの仕事に結び付きやすくなります。
アナウンサーの仕事は、華やかな部分はほんの1割。
残りの9割は取材や企画などの制作業務、つまりは裏方の仕事です。
「司会の仕事をしています!!」と大々的にアピールすると「人前に出るのは得意かもね。でも、裏方の地味な仕事はできるのだろうか?」と思われます。
- あなたの自己アピールは嫌味になっていませんか?
- 「私は○○」「私が○○」という「主張」になっていませんか?
- これ見よがしに「私は周りの人より秀でています」とアピールしていませんか?
アナウンサーの仕事を理解し、それをやりこなせるあなたをアピールしていきましょう。