当アナウンススクールの生徒さんから送られてくる写真を見て、いつも思うのは「なぜ、この色の洋服を選んだ?」ということです。
くすんだ色の洋服が流行っいる時は、どのお店を覗いてみても、くすんだ色見の洋服ばかりです。
(「くすんだ色」を調べてみると「ニュアンスカラー」とか「ダスティカラー」などと言うようです)
そのくすんだ色の洋服は、あなたを素敵に魅せてくれていますか?
自分に似合う色を知る
私は、くすんだ色の洋服が似合わない顔立ちをしています。パーソナルカラーでいうと「ウィンター」というタイプに分類されます。
はっきりとした原色が似合うと言われています。
昔から、はっきりとした赤とか青とか、真っ白、真っ黒が似合うと言われていましたが、大人になって「パーソナルカラー」というものを知り、カラーコーディネーターの友人に診断をお願いしたところ、私は原色が似合って、自分を素敵に魅せてくれるというのが分かりました。
アナウンサーやキャスターは「自分自身をプロデュースする力=自己プロデュース力」が必要です。
そして、アナウンサーを目指している今も、その力は必要なのです。
- 「憧れている〇〇アナウンサーみたいになりたい!」
- 「キャスターとしてニュースを伝えたいから知的な雰囲気を出したい」
- 「スポーツの取材をしたいから、明るくて活発な印象にしたい」
あなたが将来、どんなアナウンサーやキャスターになりたいのか?
それを明確にした上で、写真で表現していく。それが書類審査を突破するために必要なことです。
今の流行の洋服がくすんだ色で、買い物にいくとそれしかないからと、自分に似合わない色や自分を魅力的に魅せてくれない色の洋服を選んで写真を撮影してはいませんか?
あなたは、自分に似合う色を知っていますか?
あなたを魅力的に魅せてくれる洋服の形を選ぶ
色の流行りもありますが、形の流行りも洋服にはあります。
流行りの形は似合う人が着れば素敵に見えますが、まず、アナウンサーに合格することを目指すあなたは、あなたを魅力的に魅せてくれる洋服の形を選ぶことが最優先です!
流行りの形のスカートやロングスカートは、あなたをスタイルよく魅せてくれますか?
一番スタイルがよく見えるのは膝が少し見えるくらいの膝丈のスカートです。
そして、トップス。
リボンやフリルがついているものを選んだりしていませんか?
リボンやフリルがついている洋服は似合う人であればまだいいですが、似合うかどうかが分からないのであれば、なんの飾りもないシンプルなものをお勧めします。
そして、もうひとつ。柄物はお勧めしません。
例えば、花柄のスカートなど。
書類に添付する「写真」は「洋服」を見せるものではなく「あなた」を見せるものです。花柄のスカートなどは、そちらの柄に目がいきます。
最近のアナウンサー希望者を見ていて思いますが、皆さん、自分の「魅せ方」が下手です。
何十人・何百人・何千人の中から選ばれる人になるために、もっとよく考えて写真を撮りましょう。
季節感の出ない洋服を選ぶ
放送局によっては、送付する写真について「半年以内に撮影したもの」という指示をする場合があります。
その場合、例えば、夏にノースリーブで撮影していたとしたら「半年以内」だと計算上、季節が夏ではなく冬になるということがあるかもしれません。
逆もしかりです。
セーターなど毛糸の素材のものを身に付けていた場合「半年以内」を計算してみると・・・計算が合わない!なんてこともありうるのです。
写真を撮影するときには「季節感が出ない洋服」を選んで撮影しましょう。
アナウンサー試験書類審査突破のための全身写真の撮り方のコツは?
応募書類の中にある「全身のスナップ写真」。あなたはどのような服装を着て、どのようなポーズで撮影していますか?
全身のスナップ写真の撮り方の洋服は
スナップ写真のポイントはいくつかあるのですが、一番、大切なのは…「あなたのスタイルが一番良く見える洋服で撮影すること」です。
ここ数年、若者のファッションを見ていると、身体のラインを隠すような洋服が流行っています。
いわゆる「オーバーサイズ」の洋服。スカートも丈の長いものが流行っています。
オーバーサイズの洋服やスカートの丈の長いものは、あなたのスタイルが一番良く見えますか?
また、パンプスのヒールの高さはどのくらいですか?
ローヒールの靴が流行っているからといって、その靴で撮影していたりはしませんよね?
ローヒールの靴は履いていて楽ではありますが、あなたのスタイルを良く見せてはくれません。
スタイル良く見せてくれるのは、やはりヒールがあるパンプスです。
しかも、ヒールも3センチ、5センチ、7センチ、10センチ、12センチ、15センチ…と色々ありますが、その中でも自分のスタイルが良く見える、つまり「脚が細く見えるヒールの高さ」を選びましょう。
あなたの全身写真は、どんなポーズの写真ですか?
写真を撮影するときにカメラマンさんから色々と動きやポーズの指示があると思いますが、動いているポーズで写真を選ぶのはやめましょう。
- 振り向きざま
- 歩いている姿
- スカートの裾を両手で広げているポーズ
- 首を傾げているポーズ
などなど、動きのある写真を選ぶ人が多いのですが、そのポーズを選んだ意図はなんですか?
前回もお伝えしましたが「写真」は「あなた」を見せるものです。
あなたが魅力的に見えるものを選ぶ必要があります。
アナウンサー採用試験で添付する写真は「モデル」を選ぶためのものではありません。
あなたがどんな人か、あなたの雰囲気が分かる写真を選べばいいのです。
時々「なぜ、そのポーズ?」と思うポーズの写真を選ぶ方がいますが、ポーズはなくてよいです。
真っ直ぐに立っている写真で充分ですよ。
アナウンサー合格のためには自己プロデュースを
アナウンサーやキャスターには「自己プロデュース力」が求められます。
応募の段階でもその力を見られています。客観的に見て、あなたが「この私、最高!」と思えるようなスナップ写真を撮ってください。