私がアナウンススクールを経営することになったきっかけをお伝します。
アナウンサーになるために必要と言われるものを持っていなかった

私は4年間という長い月日をアナウンサー採用試験に費やしました。
途中、何度も挫折しそうになりましたが、子供の頃からアナウンサーになることを夢見ていた私は、アナウンサーになっていない自分の人生が想像できませんでした。
「アナウンサーになるには、コネが必要」
「アナウンサーになるには、ミス○○という称号が必要」
「アナウンサーになるには、有名大学である必要がある」
「アナウンサーになるには、語学が堪能でなければならない」
・・・・etc・・・・
たくさん、こんな話を聞きました。
あるアナウンサーの方からは「アナウンサーなんて、コネがないと無理よ。なれないのよ」とはっきりと明言されたこともあります。
しかし「アナウンサーになるには○○が必要」と言われるものを、全部、私は持っていませんでした。
持っていないものは仕方ない。その他のもので勝負するしかないんだ。
そう開き直った私は、とにかくアナウンサーになれるまで試験を受け続けようと思ったのです。
アナウンサーになるために思いつく限りの努力を重ねた

開き直って、アナウンサーになれるまで試験を受け続けると決めました。
そして、大学を卒業してから思いつく限りの努力を重ねました。
発声や発音、滑舌練習、ニュース原稿読みの練習などの実技の訓練はもちろん、面接の練習にも力を入れました。
番組やアナウンサーの研究、時事問題に対応できるように新聞やニュース番組を見て、自分の意見をまとめました。
漢字の勉強や、受けに行く地方の勉強や研究も怠りませんでした。
ケーブルテレビ局やコミュニティFMラジオ局でアルバイトをしながら放送の経験を積み、人前で話す練習をするためにツアーガイドの仕事もしました。
面接で話す話題がなかったので、趣味の茶道を再開し、茶道も深く学びました。
度胸を付けたいと思ってミスコンに参加してみたり、容姿に自信がなかったのでダイエットに励んだり。
きれいに見える立居振る舞いを学ぶスクールに通ったり、魅力的な笑顔が自然とできるように毎日鏡の前で練習をしたり。
上げればキリがありません。
こうした努力を重ねた結果、人よりは時間がかかりましたが、努力と情熱でアナンサーになることができたのです。
小学生の頃から思い描いていた夢「アナウンサー」。
14年越しの夢が叶った瞬間、私は「夢って、諦めずに努力すれば絶対に叶うんだ」ということを実感しました。
「諦めなければ夢は叶う」ということを実感し「いつか、後輩の、アナウンサーを目指している人たちに自分の経験を伝えたい」と思うようになりました。
これが、最初に私が「自分の経験を伝えて、夢を持っている人たちの応援をしたい」と思ったきっかけなのです。
アナウンサーを諦めていた後輩の指導で夢が膨らむ

その後、NHKで働きながら、ある後輩の指導をしたことで、さらに私の夢は膨らんでいったのです。
当時、一時的にアナウンサーの夢を諦めていた彼女。
「しばらくアナウンサー試験から離れてみて、やっぱりもう一度夢を追いかけてみたい。
アナウンサーになりたいんです!」
そんな熱い思いで私に連絡をくれたのです。
彼女の意志を確認しました。「どこまで受ける?いつまで続ける?」
すると、彼女は
「受けられる局はすべて出します!今年こそは、絶対にアナウンサーになります!もう、何年もモヤモヤした気持ちを抱えるのは嫌です。受かるまで受け続けます」
彼女の本気の気持ちを知った私は、本気で彼女のバックアップをしようと決めたのです。
この日から、私と彼女の2人3脚が始まりました。
当時は、ボランティアで履歴書・作文の書き方、面接時の対応の仕方、オーディションの質疑応答などについて指導していました。
彼女は照準をNHKキャスターに絞っていました。
書類の通過率がアップした彼女は、毎週末、地方のNHKに面接を受けに行く生活をしていました。
2ヶ月後。
彼女から「NHKの地方局に内定しました!」という連絡をもらいました!
彼女から内定の知らせを聞いたとき、私は自分がアナウンサーの夢を叶えたときのことを思い出しました。
そして、彼女の夢を叶えるお手伝いができたことがなによりも嬉しく
「こんな風にアナウンサーの夢を持った人がアナウンサーになっていく。その過程を一緒に分かち合いたい。喜びたい。そんな人たちの力になりたい」そう思ったのです。
これが、私がアナウンススクールを経営しようと思ったきっかけのすべてです。
本気で夢を叶えたい人を本気で応援する。相澤静アナウンススクール
「夢が叶うことなんてそうそうない」
「夢は所詮、夢だよ」
そういう人がいます。
特に「アナウンサー」などのように倍率の高い職業に就きたいなんて言うと、多くの人が「いやー、難しいでしょう」と言います。
果たしてそうでしょうか?
私は、そうは思いません。だって、私がそれを実現したんですもの。
確かに、経済的な面や年齢的なことで夢を叶えるのが難しいというのはあると思います。
でも、それが絶対にできないかというと、そうではないのです。「できない」と思っているから「できない」だけです。
本気で夢を叶えたい人を本気で応援する。それが相澤静アナウンススクールのミッションです